A氏の食事摂取10割の考察
◇既往歴:脳梗塞・全介助・いわゆる寝たきり老人
◇現在の状況:10月29日(火)から体調を崩しベッド上にて過ごされる。
◇ 食事摂取量
|
10月/11月 |
開始時間 |
摂取量 |
所要時間 |
|
30日(水) |
昼食 11:50〜 |
10割摂取 |
約50分 |
|
夕食 16:40〜 |
10割摂取 |
||
|
31日(木) |
昼食 11:50〜 |
10割摂取 |
約50分 |
|
夕食 16:45〜 |
10/6摂取 |
||
|
1日(金)
|
昼食 11:45〜 夕食 17:00〜 |
10割摂取 10割摂取 |
約40分 |
◇考 察
普段のA氏の食事摂取量は余り望めない。何故10割摂取できたのか、私が取った行動を列挙してみる。
・食事前に顔をお絞りで拭いた。『にゃ〜ん』と言う。(顔面筋の刺激になったのか?)
・パン粥・おかず交互に食べてもらった。(味覚の刺激になったのかも?)
・飲み込むまで、じっと待った。(飲み込める量は決まっているのでは?)
・その間、『Aさん』と声かけをした。『んあ〜』と言う(聴覚の覚醒?)
・姿勢は傾度約45度、頭部前屈位(気管支への流動が減少したのでは?)
※食道の前面に気管支があり、頭部を前屈にすることによって、食道へご飯が流れる 。呼吸は鼻呼吸であることを、要確認
・唇の横3cm付近をもんだ。(反射が起こり、唾液が流出したのでは?)
・下顎を他動的に動かす。(下顎の奥は、舌になっていて、舌が動いた?)
・食べ終わったあとは、唇の周りを丁寧にふきあげた。(食事終了の合図?)
・男だったらから説(Aさんには、弟がおられ『回想法』になったのかもしれない?)
・私達が一口でも、一声でも、多く携わっていけば、余生を人間らしく過ごせるのではな いだろうか。今後の参考になればよいと思う。
・計3ヶ月間昼食・夕食といろんなアプローチで食事介助した結果、時間・量共に効果のあ ったのは、音楽を聴きながらの食事であった。(♪セリーヌディオン等